AI魔術師の記録

GPT(Generative Pre-trained Transformer)を中心にしたAIの最新動向や応用事例、その社会への影響などを紹介するブログです。

プロンプトのコツ

GPtによい結果を出力させるためのプロンプトのコツです。

◆プロンプトのコツ◆

  1. 文章構造を明確化するために##などを使って区切りを明確化する。
  2. プロンプトの回数をなるだけ増やす。たとえば、ある出力をさせるのに行う作業を分解して、一つ一つの作業を実行させるようにする(下記に例を与えています)。一回のプロンプト(zero-shot)で完了させることは狙わない。
  3. 模範的な例を提示する(文体例、出力結果の例等)
  4. GPTに行わせる作業において、使うツールや手段など具体的に提示する。たとえば、pythonでコードを書いてもらうのに、具体的に何のライブラリを使うか?等
  5. GPTに役割を与える。(あなたは高等学校の数学の教師です。等)
  6. step by step(段階的に)という文言をいれようにする。これは特に、数学などの推論の手順が多い問題解決に有効である。
  7. なるだけ英語で作業させる。(GPTには英語でプロンプトをなげる。翻訳はDeepLなどで代替する。)
  8. 1回のプロンプトは短くできるようであれば短くする。(例など多くすることで性能が上がることもあるので、あくまで余計な情報などを増やさずにコンパクトにするという意味)
  9. 同じプロンプトでも異なる出力をすることがあるので何度か試すこと。

プロンプトの例1(文章の表記ゆれ確認)

出力結果の例を提示して、表記ゆれがどのようなものであるかを説明している。
また例として入力➯出力を何度も提示することで、出力させる結果を固定している。

文章の中で、同じ意味を持つ言葉であるにもかかわらず、文字の種類(ひらがな・カタカナ・漢字・アラビア数字/漢数字)により別の表記になっているものについて、その言葉を出力してください。

(例)
彼は優しい。やさしいからこそ優柔不断なのだ。
➯やさしい

僕はサイダーが好きです。彼もサイダーがすきです。
➯すき

わたしはポテトが好きです。私はりんごもすきです。
➯すき、私


嫌いな食べ物はなんですか。僕のきらいなたべ物は納豆です。
➯きらい、たべ物

言葉を使うのって難しいですね。でもことばを使うときに気を付けることって大事ですね。むずかしいけどことばの勉強がんばろう。
➯ことば、むずかしい

もう銀婚式をあげる時がきている。しかし住居は依然として深川白河町の狭いアパート、事務所と併用の様なものなので生活にはなんの進展もない。
わたしは早稲田を出て以来、三十年あまり、身を社会運動に投じ、自己を犠牲にして大衆に奉仕し、社会主義実現のために闘うことが、歴史的任務と考えて微力をつくしてきた。これはどうしても家庭を犠牲にする。戦後日本社会党が結成されてから、幹部の一人として、全国遊説、党組織ととびまわり、家庭にいるのは一ヵ月の三分の一くらいである。経済的にもらくではない。妻はよくこのような生活に耐えてくれた。人間的にみれば、社会運動も酷なものと考えさせられることがある。家庭生活の解放、確立なくして、なんの社会運動かと思われることもある。
私は常に妻の協力に感謝しつつ、お互の生活のなかに休養を取る日はいつの日かと思いつつ、仕事に専心している。せいかつをすることって難しい。自己を犠せいにすることは進てんがない。私のつまには感謝しかない。
➯私、つま、せいかつ、犠せい、進てん、つま

先日調査を依頼されていました外注先について、私の方で調査を行ったところ、A社には 低コストであるという利点があることが判明しました。また、企画から開発まですべてを任せることができるというメリットもありました。ちなみにシステム完成後もメンテナンス対応できるとのことです。
後日再度調さしたところ、実際には、メンテナンス対応はできないということがわかりました。後程外ちゅう先に再度確認をしたいと思います。
➯調さ、外ちゅう

受験業界では、間違った読解問題の解き方が普通に教えられています。塾で指導していても、「本文から読まずに、まずは設問から読みなさい」と指導している先生をよく見かけます。これは絶対にやってはいけません。設問から先に読んでしまうと、ワーキングメモリが一杯になってしまい、本文の内容が頭に入ってこなくなります。私も、模試では、どっかい問題の本文を読んでも全然頭に入ってきませんでした。ワーキングメモリが一杯になっている状態では脳のパフォーマンスは著しく低下します。
改善の仕方は簡単。せつ問は無視し、本文をいきなり読み始めます。たったこれだけです。
ワーキングメモリが自由に使える状態でよむと、どこに何が書いてあるかはっきり覚えています。後から設問を読んで、あてはまる箇所を探すとき、迷わず目的の場所にたどり着けるようになります。
➯


出力結果は下記の通り。

せつ問、どっかい、よむ
上記の文章において、同じ意味を持つ言葉であるにもかかわらず、文字の種類(ひらがな・カタカナ・漢字・アラビア数字/漢数字)により別の表記になっている言葉を出力しました。

精度は完璧というほどではないが、人間が確認するよりも手間も時間もかからないので、参考としては使える。例文を増やすことで精度が上がっていく。ファインチューングすることで、より精度は上がりそうである。